かわりゆく街

上石アパート

こんな田舎町にも、確実に時間は流れ、確実に町並みを変えて行きます。

今日、初めて知った、『上石アパート解体』の事実!!

その昔、秩父の娯楽施設でもあった、『国際劇場』の裏手にあったアパート。

数年前に、秩父市内を歩いて撮影したこの写真。

この写真が最後になるなんて思いもしませんでした…

既に、国際劇場は、イタリアレストランに姿を変え、新しい時代を歩み始めました。

けど、それも数年前からの話。

イタリアレストランへと姿を変えるとき、このアパートも解体されていました。

お世辞にも綺麗ともいえないこのアパートですが、いくつもの時代を越え、平成の時代まで壊れることなく、建ち続けて来ました。

時代を感じさせる建造物。

秩父市の時代を振り返るとき、貴重な存在のひとつだったことと思います。

こんな話をここに書くのも、HPの編集をしているときに、何度と無くこの写真を見ていたわけなのですが、懐かしくなって久しぶりに撮影に行こうと思い立ったのです。

HPに写真を載せるに当たり、アパートの名前も確実に知っているわけでもなかったのでインターネットで検索。

そのときに、既に壊されて、建物のあった場所は、更地になっている事実を知りました。

なぜ今まで気が付かなかったのか…

いつまでもそこに存在していると思っていました…

もっと撮影に行っておけばよかったと後悔しました。

こうやって時代は進み、町並みから、ひとつ、またひとつと、古い建物が消え、街の姿は変わっていくのだと改めて実感しました。

と同時に、現存する秩父の古い建造物を、たくさん撮影しておこうと思いました。

特に、この秩父市内。

秩父に産まれて秩父で育ちました。

風景ももちろん大切ですが、こういう建物の写真を残して置くのも、また大切なことのひとつなのだと実感させられる出来事でした。

次の休み、時間が有ったら久しぶりに秩父の街を歩いてみようと思います。

どんな発見があるかわからないのが徒歩での撮影。

記録も含めて、楽しんでこようと思っています。